【解説】スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティとはどんな会員制クラブなのか?
スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS)をご存知ですか?
実は、このソサエティの存在を知るとウイスキーの楽しみ方がグッと広まる可能性があります。
なぜなら、このソサエティはウイスキーを愛し、認識を深め、味わうために設立された世界で最初のウイスキークラブだからです。
この記事では、SMWSのメンバーであった私が、SMWSの概要や英国のメンバーズルームを訪れた経験を記載させて頂きます。
この記事を読んだ後には、SMWSの魅力を十分理解し、ウイスキーの新たな扉を開けることになると思います。
<目次>
SMWSとは何か
スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティというのは、ユニークな会員制クラブです。2019年の記載時点で、世界13か国に3万人以上の会員を有しているようです。1983年に英国エディンバラの古い港町、リースで設立されています。本部の選定メンバーがスコットランド各地にある蒸留所の協力を得て樽を厳選し、加水などせずそのまま瓶詰して販売しています。ボトルは同一のものを利用し、蒸留所コードと樽番号が振られておりますが、パッと見ただけでは分からないので先入観にとらわれることなくウイスキーそのものを味わえる心配りがなされています。
メンバーになると仲間同士のイベントに参加出来たり、会報誌(冊子)の送付を受けます。また、メンバーズバーもあり、会員価格でウイスキーを楽しむことが出来ます。
入会は1万円からで、100mlのウイスキー3本がセットになったウェルカム・パックは2万円となっております。私は、ウェルカム・パックを選択しましたが、年代物のウイスキーが含まれており、かなりお得感がありました。
日本で楽しむには(汐留)
日本では、東京・汐留にあるパークホテル東京の25階に「ザ ソサエティ」というバーがあります。ここでは、SMWSのウイスキーをグラスでいろいろと楽しむことも出来ますし、ボトルで購入することも出来るようです。私自身も訪れましたが、かなり落ち着いていて内装の雰囲気も良く、汐留から東京のスカイビューを眺めながら、美味しいウイスキーを嗜むことが出来ました。銀座や新橋で食事をした後、しっぽりと語り合いたいシーンで重宝する場所でしょう。
英国のメンバーズルーム
本場イギリスでは、メンバー専用ルーム(バーレストラン)も用意されています。記事記載の時点では、5つの場所が用意されているようです。メンバーは、3人までゲストを連れて行くことが出来ます。私はこれらの内、3つのメンバールームを訪れました。
19 Granville Street
ロンドンの中心部にあるメンバー専用のバーです。調べていかないと絶対に辿り着けないような路地に存在しています。提供されるウイスキーのグラスと共に、スポイトと水が入ったコップを渡されます。ウイスキーを味わうにつれ、水を数滴垂らし、味の変化を楽しむためです。斯様なウイスキーの提供をするバーには初めて訪れたものですから、感動したものです。ここでは、ウイスキーを飲む事も出来ますし、軽食を取る事も出来ます。隠れ家的な場所にあるのですが、内装は比較的モダンでシンプル。歴史的重厚感のあるラウンジというよりは、カジュアル・レストランのような雰囲気です。
https://www.smwsa.com/pages/members-rooms
The Vaults
エジンバラからタクシーで15分くらい離れた町にある、メンバーズルームです。重厚感のあるラウンジであり、訪れている人々も心なしかオシャレな格好をしています。このメンバーズルームは、「会員制」といった趣がありました。提供されるボトルはロンドンと同じです。会場の広さはホテルの大会議室くらいあり、とても広々とした印象でした。
https://www.smwsa.com/pages/members-rooms
28 Queen Street
エジンバラの町中にあるメンバーズルームとなります。モダンな内装です。センスが良く、オシャレであり、東京の青山あたりのレストランといった雰囲気です。
https://www.smwsa.com/pages/members-rooms
スコッチ・ウイスキー・エクスペリエンス(おまけ)
おまけではありますが、もしSMWSのメンバーズルームを訪ねにエジンバラに旅行をするのであれば、町中のスコッチ・ウイスキー・エクスペリエンス(ウイスキー博物館)も訪れておくと良いでしょう。ウイスキーラバーには、ウイスキーネタが多すぎるのでエジンバラの町中を観光している余裕がありませんね。。。
尚、スコッチ・ウイスキー・エクスペリエンスでは、以下の5つのステップでウイスキーを嗜むことを推奨しているようです。
- 色を楽しむ:ウィスキーは金色ですか?銅のような色ですか?光にかざして色の変化を楽しみましょう。
- アルコールの強さを確認:グラスを揺すってみましょう。どのくらいのスピードで液体が垂れて来ますか?この液体の垂れてくる様を「アルコールの足(Legs)」と言うようです。アルコールが強いほど粘り気が強く、ゆっくりと垂れてくると言われています。
- 香りを楽しむ:ウイスキーグラスに鼻を突っ込みます。どんな香りを感じますか?スモーキー?フルーティー?チョコレートやバニラ?もしくはナッツ?
- 舌で楽しむ:どんな特徴を感じますか?甘さ?フルーティー?胡椒の味?もしくはスパイシー?舌は場所によって味の感じ方が違います。ガムを噛むように、ウイスキーを口の中で転がして、飲みましょう。一気に飲むのは勿体無いですよ。
- アフターを感じる:どのくらいの時間、味が残るでしょうか。長い余韻を与えてくれますか?それともサッパリしていて、すぐに味が消えてしまいますか?
また、味を薄めることなく、冷やすことができるアイテムであるウイスキー・ストーンを私はここで購入しました。これはかなり使えます。
如何でしたでしょうか?
スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティに興味は持たれましたか?
入会を検討してみるのはいかがでしょうか?
少しでも参考になったなら嬉しいです。
Go A Plus Life!
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