【アイラ島】ウイスキーの聖地でピートの効いたシングル・モルトを味わい尽くす!
アイラ島は、言わずと知れたウイスキーの聖地です。
この島は、イギリスの北西部の外れにある小っぽけな島ですが、毎年多くのウイスキーラバーの訪問を受けています。
ロンドンからのアクセスは不便であり、ここに私が辿った旅の足跡を残しておきます。訪問する際は、ぜひご参考にして頂ければと思います。
さぁ、楽しい楽しいウイスキーの世界に向かいましょう!
<目次>
アイラ島ウィスキーの特徴
何種類ものウイスキーをブレンドしたスタイルではなく、頑なに1種類のシングル・モルトと言うスタイルで作っているウイスキーメーカーたちです。
ピートと言われる泥炭を焚き付けることにより、強烈な香りがつけられています(消毒液のような香り)。この強烈な香りについては、好き嫌いがはっきり出ることになります。好きな人は、一度味わってしまったら、もう他のウイスキーでは物足りないと言う程、強烈なインパクトを持つウイスキーです。
この島には、8つの蒸留所があり、その全てが(ラバーにとっては)美味しいのです。
- ボウモア
- アードベッグ
- ラガヴーリン
- ラフロイグ
- カリラ
- ブルックラディ
- ブナハーブン
- キルホーマン
アクセス
ロンドンからは、まずはグラスゴーまでフライト等でアクセスしましょう。グラスゴーを観光するのも良いですが、私はアイラ島に向かうことがメインの目的でしたので、グラスゴー空港の近くにあるマリオットホテルに深夜入り、早朝のフライトでアイラ島に向かいました。
グラスゴー空港からは、30人乗り程のセスナ機に乗込み、アイラ島の空港に向かいます。1時間もせず、アイラ島の空港に到着します。あまりに小さな空港であることに、きっと驚かれることでしょう。
アイラ島では、レンタカーを使うかタクシーを活用することになります。
タクシーと言っても、街中を流しで走っているタクシーは皆無だと思います。必ず事前にウェブサイトから、メール(英語が苦手な方はGoogle翻訳を活用しましょう)か電話で予約を入れておくようにしましょう。そうしないと、何もないアイラ島の空港で絶望することになります。。。
Islay Taxis
For private and business taxi hire and tours. For more info visit www.islaytaxis.com. Tel: 01496 850170 Mobile: 07771 921157 and email at info@islaytaxis.com
私はタクシーと1日半契約し、ぐるぐると島を回ってもらうと言うスタイルをとりました。
空港のフライト時間をタクシー会社に伝えておけば、空港までドライバーが迎えに来てくれます。
私は、チャーリーと言うドライバーに巡り会いました。生粋のアイラ島育ちで、ウィスキーにかなり誇りを持った、おじいちゃんでした。
帰る時にも、同じくこのセスナ機で帰ることになります。ほとんどの乗客は、ウイスキー目当てでこの島に訪れています。みな思い思いにウイスキーを嗜み、満足げな顔をして帰路につきます。私も、この旅の「満足の余韻」に浸りながら、ロンドンに戻るのでした。
お勧めのレストラン
Bridgend Hotel
イギリスはよく食事がまずいと言われますけれども、ここの食事は本当においしかったです。特に、ここで食べた生牡蠣の味は磯の香りがたっぷり、クリーミーでプリプリで忘れられません。海に囲まれた環境ですので、きっとここで提供される牡蠣も新鮮なんですね。これから訪れる方がいらっしゃいましたら、ぜひこのレストランで食事をすることをお勧めさせていただきます。生牡蠣にちょこっと、ウイスキーを垂らして食べるシーンを想像してみてください。
The Islay Hotel
アイラホテルの1階にあるレストランでディナーを取りました。ステーキを食べましたが、とってもジューシーで美味しかったです。ここは、雰囲気も良く、島内でのアクセスも簡単なので、ぜひ訪れてみると良いと思います。近くにはバーもいくつかあるので、ディナーの後は、アイラ島で作られたウイスキーを横に8種類全部並べて飲み比べをするのが楽しいでしょう。
宿泊ホテル
私は、こちらのホテルに滞在しました。十分満足です。
ボウモア蒸留所
テイスティングツアーに参加しました。事前にメールで予約を入れておきました。
ドライバーのチャーリー曰く、「ボウモアはグローバル化の波に飲み込まれてしまった。一般ウケする味だ。」とのこと。とは言っても、おいしいですよね。なんだか整った味がします。
日本でも有名ですので、バーなどで口にしたことがある人も多いでしょう。ただ、他のアイラ島のウイスキーと比較すると、確かに端正なだけあってシンプルな味に感じ、特徴が薄いような気はします。
親会社がサントリーと言うことで、なんだか私としては個人的に親しみが持てました。
ラフロイグ蒸留所
テイスティングツアーに予約して参加しました。
こちらもどうやらサントリー系列のようです。
ラフロイグは、強いピートの香りが漂っていて、ものすごぉぉぉぉぉくクセのあるウイスキーです。アイラ島のウィスキーを体現するウイスキーであり、間違いなくここのウイスキーはトライするべきでしょう。ここでは、テイスティングと共に蒸留所を観光することもできます。
面白かったのが、ラフロイグのメンバーになる(といってもメールアドレスを登録するだけですが、、、)とラフロイグ蒸留所の向かいにある広大な空き地の1部の土地をもらえることです。私もこの1区画の所有権を得て帰ってきました。
ラガヴーリン蒸留所
飛び込みでツアーに参加しました。個人的に1番好きなウイスキーでした。
オールド・ファッションな作りで、蒸留所があまり機械化されておらず、昔ながらの設備を利用し続けています。工場といった感じはなく、職人が一生懸命作ったウイスキーと言うような感じを受け、そこから私は愛着を持つようになりました。
日本に帰ってからラガヴーリンの銘柄をバーなどのドリンクリストで見ると、つい応援したくなってしまい、オーダーしてしまいます。
アードベッグ蒸留所
アードベックは、ラフロイグと同じ位クセの強いウイスキーでした。もしかすると、ラフロイグよりも荒々しいクセの強さかもしれません。
強烈にピートの効いたウイスキーを嗜みたいときは、ぜひトライしていただければと思います。
こちらでも、事前予約をして蒸留所のテイスティングツアーに参加。
その後、蒸留所に併設されているカフェで食事を取りました。
ウイスキーに関する名作本
私がウイスキーに興味を持ったのは、村上春樹の名作「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」という本を読んだことがきっかけです。
特徴ある村上春樹の文体と美しい写真が私の心を捉えて離さなかったのです。
よし、アイラ島に行こうと決意させる名作です。
ウイスキーの嗜み方
ウイスキーを水で割ると言うのは、ウイスキーラバーにとっては生産者に対する冒涜でございます。ハイボールなど、以ての外でございます。
ウイスキーは、ストレートでウイスキー専用のグラスに注ぎ、水をスポイトで2〜3滴垂らします。
香りを感じ、ゆっくりと時間をかけながら、ウイスキー生産者の気持ちを思い、静かな場所でしっぽりと、自分の世界に浸っていくためのアイテムです。
まとめ
如何でしたでしょうか。
アイラ島は、ウイスキーの聖地です。ウイスキーが好きでないならば行っても全く楽しめないと思いますが、ウイスキー好きには天国です。
奥深いウイスキーの世界ではありますが、初心者でも楽しい楽しい思い出が作れると思いますよ。
この旅のレポートが皆様のご参考になれば嬉しく思います。
また他の記事にて、「スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティー」やエジンバラでのウイスキー体験についてお話をさせて頂ければと思います。
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