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【対応案】精神的に辛い職場のパワハラにどう対応するべきか経験を基に考えてみた

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職場のパワハラに悩んでいませんか?

実は、私自身もキャリアは順風満帆ではなく、この記事で紹介する通り、かなり悩んだ経験があります。

そのため、自分自身の経験から、職場でのパワハラに対応する術をいくつか身に着けることが出来たと感じています。

この記事では、私自身が苦しみながら編み出した対応策を紹介させて頂きます。

この記事を読み、パワハラを受けて苦しんでいる方々が少しでもメンタルのバランスを取戻し、立ち直る勇気を持つのに役立てれば嬉しいです。

<目次>

 

はじめに

現代の日本企業では、沢山のハラスメントが横行していると思いますが、パワハラほど定義が曖昧で厄介なハラスメントもないと思います。

「熱血指導」とハラスメントの境目と言うのは、中々明確に説明出来るものではなく、昔気質の上司からすると「熱血指導は良いものだ」と勘違いしている節すらあります。

ある会社では、セクハラは一発アウトだが、パワハラは3回のストライクまでアウトにならずに揉み消せると豪語している人もいます。

セリーグ(セクハラ)とパリーグ(パワハラ)を両リーグ制覇している猛者も存在し、斯様な社員が我が物顔で出世しているのを見るにつけ、「なんだかなぁ」と思います。しかし、日本企業の従来の人事制度では、この問題には今のところ上手く対応出来ていないように思います。

私の経験したパワハラは、もしかすると世間一般と比して「まだまだ甘ちゃん」というモノかも知れませんが、パワハラで苦しんでいる人に私自身が体験した苦しみをシェアすることにより、一人でも救われる方がいることを祈って、記載させて頂きます。

3人のパワハラ上司に遭遇!

私は、これまで3人からパワハラを受けたと感じています。

入社2年目にして、初めてのパワハラ上司に巡り会いました。その上司は感情の起伏があまりにも激しく、入社してから私が殆ど携わったことのない仕事に於いて、チーム員の前でものすごい叱責を受ける毎日を過ごしました。「出来ないなら出来るまで帰るな」と言うスタイルであり、ほぼ毎日タクシーで帰ることになってしまいました。こちらも悔しいので粘るものの、分からない仕事をやれと言われても、何をどうやって良いのか分からないので、時間だけが過ぎていくという苦痛を味わうことになりました。

その次のパワハラ上司は海外赴任時に出会った、人格否定型の上司でした。私が発信するメール1つにまで神経を尖らせ、「君のやり方はおかしい」とか「だから温室育ちはダメなんだ。私の若い頃はもっと・・・」とか「人としてつまらない」と言うような発言を繰り返しました。上司の言い分も正しいと思うことはありましたが、やはり納得できないシチュエーションが多く、ストレスでありました。また、上司と異なる意見を口にしようものなら烈火のごとく怒り、「人事に申し伝えて帰国させてやる!」等、かなり脅し文句も言われたものです。

三人目のパワハラ上司は、自分以外の人を無能だと判断するタイプでした。私が発言する内容一つ一つに対し「君の考えは浅すぎる」だとか否定的発言を繰返すのです。また、ヒステリックに怒鳴り散らすので、私自身発言をするにも気を遣って上手いことが言えない状況に陥ってしまいました。萎縮するという状況です。毎日心が擦り減っていく、そんな経験でした。

パワハラに対応する術

あまり奇をてらったものではなく、「なんだそんなことか」と思われるかもしれないです。しかし、同じ境遇にあり、辛い経験をしている方が世の中には沢山いることだと思いますので、少しでも参考になればと思い、辛かった時の経験を思い出し、吐露します。

胃薬を飲む

市販の対ストレス用胃薬を服用すると幾分か気持ちが楽になります。まずはここからです。

カウンセラーに通う

胃薬を服用しても辛い日が続くようならば、社内カウンセラーに通うことです。大抵の会社では、相談窓口が存在していると思います。思い切って、活用したいほうがいいと思います。私も、最初はカウンセラーに通うなんて「負けた」という気持ちになりそうで、なかなか一歩を踏み出しにくかった経験があります。けれども、プロのカウンセラーに勇気を出して話を聞いてもらうだけでも、大分自分の頭が整理されますし、気持ちが楽になるものです。

産業医に相談する

カウンセラーと2~3回話しても、気持ちが晴れないようであればカウンセラーから産業医を紹介してもらうのも一つです。産業医に相談しておくことは、証拠を残すという意味でも大事です。万が一、パワハラがエスカレートして訴訟に発展した場合や、自身が会社を辞める状況に陥ってしまった場合、産業医によってカルテに状況を残しておいてもらえばパワハラの証拠として活用することも出来ると思います。いかに上司がひどい仕打ちを行なっていたのか、産業医経由で事実を残しておきましょう。また、状況に応じて、産業医と相談した上で薬を処方してもらうことも出来るでしょう。

ボイスレコーダーの活用

面談の際には、ボイスレコーダーを活用しましょう。私は、面談が事前に分かっている場合には携帯電話のボイスメモ機能をONにしてポケットに入れていました。これが心理的なお守りになってくれて、面談中に罵倒されても、パワハラの証拠を入手出来たと考えれば多少は気持ちが和らぎます。

自分を信じて耐え抜く

「過ぎ去らない嵐は無い」と自分に言い聞かせ、パワハラ上司や自分が異動になるのをじっと待ちます。大丈夫だと、自分に言い聞かせるのです。日系企業の場合には特に、人事異動が頻繁にあるはずです。1年~1年半辛抱すれば、大抵の場合は徐々に周囲の環境が変化していきます。早い場合は、3ヶ月位で関係者が異動となってしまい、環境が激変します。

休暇を取得する

2~3日会社を休み、心を回復させると、なんとなく力がまた湧いてくるから不思議です。体力が回復すると同時に、心も時間で回復するのでしょう。また、休んでいる間に公園などで緑を見るようにして、少しでも自然からパワーを貰うようにしましょう。

無理をしすぎではいけません。仕事に一生懸命なのは良いことですが、仕事の為に心を病んでしまっては本末転倒ですし、人生には仕事以外にも大事なことが沢山あります。絶望せず、本当に苦しければ、少し休んでしまえばいいのです。

辛い状況の時には、「逃げてはいけない」とか「ここで踏ん張り切らないと負けだ」とか追い詰められがちです。振り返ってみると、会社を数日休むなんて大したことありません。あなたが数日休んでも、案外、会社は普通に回るのです。思い切って休みを取りましょう。

会社を休み、冷静になって考えると、オフィスで起きていることなんて人生で本当に大切なことではないと気付くでしょう。気楽に考えましょう。

大切な人に相談する

家族、恋人、同僚などに苦しみを打ち明け、愚痴を言ってしまいましょう。最初は気恥ずかしいと思うものの、思い切って打ち明けてしまうことで、ある程度発散出来ることもあります。周りに暴露しないと、周りもあなたが辛い状況にあることを理解してくれないかもしれないです。心に蓋をしておくよりも、暴露して、発散してしまうのです。一緒に辛い時期を乗り越えてくれる戦友のような人こそ、本当に大切な人です。

対応策を考えておく

次回またパワハラを受けた時の為に、自分に合った対応策を考えておくとパニックにならず冷静に対応出来る確率が上がります。パワハラを受け、少し状況が改善したら、「また同じような状況に陥った場合どうやって対応すれば良いのだろうか」と考えてみましょう。私の場合は、上述の方法が対応策です。人によって、いろいろな対応策があることでしょう。社内の通報窓口に投書したり、転職するオプションもあるでしょう。大事なのは、保険として将来のパワハラに備えておくことです。

所感

パワハラ上司の下につくと、萎縮してしまい、一つ一つのアクションを取るのが非常に億劫でコストの高い行為になるので、とても非生産的な状況に陥ります。

一方で、典型的な日系企業では、頻繁に部署異動が行われており、仕事にキャッチアップするまではパワハラを受ける状況に陥りやすいでしょう。特に体育会系の会社では、先輩社員がその情報の非対称性を利用してマウンティングを仕掛け、優位に立ちがちです。先輩社員とて、苦労して身に着けてきたスキルを易々とは渡さないものです。徒弟制度のように部下をしごき、自分の軍門に下ったと判断してから、仕事を教えているのが日常風景です。

プロである限り、自分で学び自分で育っていくというのは当たり前ではあります。一方で、頻繁な人事異動のある日系企業では、構造的にパワハラが発生しやすく非生産的になりがちであり、競争力を維持できないような気がします。

パワハラ上司に出会ってしまった場合には、この上なくパフォーマンスが下がります。ぜひとも日系企業には、数ヶ月のサバティカル(自主休暇)だとか、パワハラに基づく異動希望制度のような仕組みを導入して頂きたいものです。

まとめ

そもそも、人間は何で働いているんでしょうか。自己実現のためでしょうか。それともお金を稼ぐためでしょうか。いろいろ議論はあると思いますが、パワハラを受け、心を病んでまで働く必要があるのでしょうか

健康的な心があるからこそ、楽しい毎日が過ごせると私は考えています。

この記事で紹介させて頂いた対応策が、どこまで個別事象に対応できるかは、分かりません。

少しでも参考になり、明日からまた会社に通おうと思える人が1人でもいたら、私は嬉しく思います

「過ぎ去らない嵐は無い」と信じ、乗り越えることが出来ると良いですね。

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